セキドオンラインストア DJI ドローン正規代理店

皆さまはじめまして、セキド営業部の生井(なまい)と申します。

今回は、先日DJIからついに登場した第二種型式認証機 DJI Mini 4 Pro を使った、DIPSでの機体認証の申請フローをご紹介いたします。

第二種型式認証機 Mini 4 Pro は、100万円以上が多い現行の型式認証機モデルと異なり、10万円台のドローン(いわゆるコンシューマー向けドローン)として初の機体となります。そのため今回の機体から機体認証の申請を進める方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

機体認証の申請は、従来の特定飛行における許可承認申請とも異なり、初めてだとわかりづらい部分も多くあると思います。
そのため今回は実際に申請を行い、具体的な申請フローの様子をまとめてみました!

 ・ドローン国家資格取得者や、取得を検討している方
 ・型式認証機のご購入をご検討の方
 ・購入したけれど申請はまだできていない方

といった方におすすめの内容ですので、ぜひご参考ください!

なお本記事における機体認証の申請後、該当の機体を許可承認申請せず特定飛行下にて使用される場合は「無人航空機操縦士技能証明」(国家資格 限定解除含む)が必要です。

機体認証制度の概要についてはこちらの記事をご参照ください。

DJIドローンが型式認証取得!
何が変わるか?メリットを解説します

今回、型式認証の取得を担当されたDJI JAPAN の浦野さんをお招きして、動画でも解説しています。ぜひあわせてご視聴ください。

国家資格と型式認証機による特定飛行方法とは?

実際の申請フローを見る前に、ここでいったん確認しておきます。今回の機体認証を行うと、どこまでの特定飛行が可能なのでしょうか。一覧表をまとめましたのでご参考ください。
※さらに詳しくは、DJI社より配布されている専用の飛行規程をご覧ください。

・Mini 4 Pro バッテリー(通常版)
・Mini 4 Pro+バッテリーPlus(重量増加版)
・Mini 4 Pro+バッテリー(通常版)+プロペラガード
夜間での飛行
目視外での飛行
人又は物件と30m未満の距離での飛行
人口集中地区(DID)の上空
空港等の周辺又は地上から150m以上の上空
催し場所上空での飛行
危険物の輸送
物件の投下

参照:DJI Mini 4 Pro 無人航空機飛行規程(日本語参考訳版)

プロペラガードを取り付けた後は、インテリジェント フライトバッテリーPlusを使用しないでください。総重量がドローンの耐荷重を超過し、飛行の安全性を保証できなくなります。

用意したもの

まずは申請を進める前に、事前に用意しておくべきものがこちらです。

 ・新品の第二種型式認証機 DJI Mini 4 Pro
  (新品:一度も飛行をしていないもの ※地上でのローター回転まではOK)
 ・スマートフォン及びPC
 ・<重要>[法人のみ対象]Gビズ “プライム” IDアカウント パスワード 及び二段階認証社内フロー
  ※個人の方はマイナンバーカード、運転免許証など本人確認資料
 ・[機体登録後]発番した機体登録番号記載のテプラ
 ・[機体登録後]機体に貼付した機体登録番号/機体シリアルナンバー/型式名+型式認証番号
 ・「Mini 4 Pro番号:TC06」が一度に収まっている1枚の写真
 ・<重要>申請に使える余裕ある期間(機体登録後1か月以内の申請が必要なため)

なお、メンバーアカウントやエントリーアカウントでは申請できません。機体登録ではメンバーアカウントでの申請が可能なので、混同しないようご注意ください。

申請までの流れ

1.機体登録

登録方法は通常通りなので、いつも通り行ってください。
機体登録についてはこちらのコンテンツでご紹介していますので、ご参考ください。

ドローン機体登録を実際にやってみた!
DJI Mavic 3 Proの登録手順を画像多めで解説します

ただし、一部型式認証機用の “メーカー名” や “機器名” の選択が必要になります。詳しくは後述します。

2.機体認証(機体登録から1か月以内に申請

機体認証は下記のステップで行います。

 DIPS Step 1 <申請者情報の入力>
 DIPS Step 2 <機体情報の入力>
 DIPS Step 3 <その他情報の入力>
 DIPS Step 4 <申請者情報の確認>
 DIPS Step 5 <DIPS申請完了>

3.機体認証 手数料納付

各検査機関に申込後、手数料を納付してください。

4.機体認証完了

検査に合格後、DIPSより機体認証完了連絡があります。

申請実践編

ここからは、実際の申請画面を見ながら具体的な申請手順を紹介していきます。項目も多く細かな内容もあるので長くなりますが、順番に進めて行けば決して難しいことはありませんので、ゆっくり確実に行きましょう。

まずは機体登録から

何はともあれ、ドローンははじめに機体登録を進める必要があります。基本的には通常同様の機体登録のフローとなりますが、ここで注意です!

機体情報の登録の際は、各項目を下記のように記載してください。

 ・製造者名「DJI JAPAN株式会社」

 ・型式名「DJI Mini 4 Pro【DJI式 DJI Mini 4 Pro型】」

従来の機体登録では製造者名「DJI」を選択していましたが、機体認証のもとで活用するためには「DJI JAPAN株式会社」名義での登録が必要になります。

また、機体登録後1か月以内に機体認証を行わないと「新品」扱いから「中古」扱いとなり、工数や費用が増加しますのでご注意ください。ちなみに今回は新品扱いでの機体認証申請フローのご紹介をしています。
※機体登録には手数料納付後、数日かかりますのでご注意ください。

いざ機体認証へ

機体登録が無事完了したら、すぐに機体認証の申請を行いましょう!うかうかしているとすぐ1か月経ってしまいます。(すぐ後回しにしてしまう自分への自戒も込めて)

DIPS Step 1 <申請者情報の入力>

まずはトップ画面から「機体認証の取得申請」をクリックします。私も機体認証は初めての申請なので、ついに申請ができるのかとドキドキします。

・機体認証メニュー

「機体認証 新規申請」を選択します。

・申請内容選択

[単体申請][型式認証済みの機体]を選択します。複数機ある場合は[一括申請]を選択してください。

・本人確認前チェック

機体認証区分は[第二種機体認証]を選択します。第二種型式認証書番号欄には[6]と記載しましょう。なぜ「6」なのかというと、Mini 4 Pro は日本で6番目の型式認証機だからです。

所有機体の選択から機体登録した[DJI Mini 4 Pro【DJI式DJI Mini 4 Pro型】]をチェックします。所有の機体が多い方は[DJI JAPAN株式会社]で探すと見つけやすいです。

・本人確認選択

個人の場合はマイナンバーカード、運転免許証でのeKYC認証、パスポートでのeKYC認証、本人確認書類の郵送のいずれかを選択します。法人の場合はGビズプライムIDでのログイン(スマートフォン上での2段階認証あり)をしてください。
※なお、今回の申請では法人アカウントでの申請になります。

DIPS Step 2 <機体情報の入力>

・申請する機体の情報

ここまでの情報を一覧で確認できます。「航空の用に供したか否か」の項目では、[航空の用に供していない]を選択します。「航空の用に供していない」とは「まだ飛行していない機体」ということ、つまり「新品」であるという意味になります。

「型式認証等を受けた者による整備有無」は[無]を選択。「型式認証等を受けた者による整備記録資料」は貼付無し。「使用目的」は必要に応じた記載(例:空撮など)をします。

・検査書類

各検査書類は、メーカーが配布している資料とご自身で用意した写真を使って提出する必要があります。

メーカー配布資料はこちらよりダウンロードしてください。

「無人航空機飛行規程」はこちら
DJI Mini 4 Pro 無人航空機飛行規程

「無人航空機の重量及び重心位置の算出に必要な事項を記載した書類」はこちら
DJI Mini 4 Pro 無人航空機整備手順書

いずれの資料も英語版が正式となるため、英語版で提出してください。ファイルタイトルの指定はないので、変更しても大丈夫です。

また、「上記以外の参考事項を記載した書類」として、機体に貼付した機体登録番号/機体シリアルナンバー/型式名+型式認証番号(DJIMini4Pro番号:TC06)が、一度に写った1枚の写真を撮影して添付してください。

DIPS Step 3 <その他情報の入力>

・検査方式の情報

「検査の希望場所」「検査機関の希望選択」「検査時期の希望」は、それぞれの希望を選択してください。検査時期は申請日から2週間ほどあると、ユーザーにとっても検査機関にとっても余裕があり良いと思います。今回は[東京都]で[一般社団法人日本海事協会]を選択しています。利用した率直な感想として、対応が非常にスピーディで安心でした。

一般社団法人日本海事協会 公式サイト

DIPS Step 4 <申請者情報の確認>

最後に「申請情報確認」をして、抜け漏れがなければ次に進みます。

冒頭で紹介した型式認証機による特定飛行方法で許可される項目を選択します。「飛行禁止区域の飛行」は[人または家屋の密集している地域の上空]をチェック。「飛行の方法」は、[夜間飛行][目視外飛行][人又は物件から30m以上の距離が確保できない飛行][催し場所上空の飛行]をチェックします。

DIPS Step 5 <DIPS申請完了>

・申請完了

これまでの申請と同じくブラウザのページはそのままで、メールアドレスの認証をすれば完了です。このあと検査機関から検査の案内及び手数料のメールが届くので、手続きしましょう。

機体認証 手数料納付

検査機関から申込書提出の連絡と、手数料納付の連絡が来るのでそれぞれ手続きをします。手数料は今回のケースでは3,080円。複数一括や新品中古の違いなどで増減があります。

申込書には「FA」から始まる機体認証の申請受付番号を入力してください。申請受付番号は機体認証ページの申請状況確認から確認できます。“検査” といっても、今回のような第二種型式機 新品の場合は、機体を機関へ郵送する必要はありません。

機体認証完了!

検査機関での検査が無事完了するとメールにて完了通知がきますので、ここまでくれば後は待つだけですね。検査機関からDIPSへ連携があり、その後DIPSから機体認証完了のメール通知がきます。

これで機体認証の手続きは終了です!初めての機体認証、お疲れさまでした。申請中はシステムの把握に少し疲れましたが、方法自体は一本道でスムーズなので、比較的簡単な方かと思います。

今回は特に不備もなく、航空局からの差し戻しもありませんでした。さらに、本人確認や入金はオンラインなど最短の方法で進めたため、申請日からわずか7日(5開庁日)で完了しました。準備ができていれば、非常にスピーディに行えることに驚きました。

メーカーで型式認証を取得済みの機体であれば、新品バージョンの機体認証は非常にスムーズだと感じました。DJI JAPANの方々が型式認証の取得に苦労されていることを聞いていた身としては、ただただ本当に感謝です。

ただし、もし書類や入力に不備があると修正対応が必要になったり、製品によっては申請が集中して混雑し、航空局や検査機関の対応が遅れてしまう場合もあります。やはり申請日数は余裕をもって考えたほうが良いでしょう。

これで国家資格のもと、許可承認申請なしに一部の特定飛行ができるので、快適なフライトに今からとてもワクワクします!

型式認証対応の Mini 4 Pro の購入はセキドで!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。皆さまの機体認証手続きの参考になれば、嬉しいです。この記事をきっかけに、機体認証対応モデルを検討される方は、ぜひセキドでご購入いただければと思います。

DJI認定ストア 東京虎ノ門 では Mini 4 Pro のフライト体験も可能です。安定したフライト性能とサイズを超えた撮影性能を確認してからお求めいただくこともできますので、どうぞお気軽にお越しください。

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